☆★セロー225エンスト病の治療方法★☆

           ☆☆☆ セロー225は10年選手!! ☆☆☆

***** 『エンジンが温まるとエンストする』との修理依頼です *****

P1260419

~~~電装系点検以前に燃料タンク内のゴミ&錆の確認、キャブレターの分解整備は必至です。

                      

ネット上では同症状のセローでお悩みの方々が多い様子でしたので、整備要項として公開しますので参考に・・・。

『30分位乗るとエンストしちゃうんですよ~』との依頼。
様々な車両をみてきましたが、殆どの場合『イグニッションコイル』の不良。
でもこちらの車両、その先の話を聞くと今までとチト違いそうな雰囲気。
『止まっちゃうとセルは回るけどキックでないとエンジンかからないんですよ~』⇒ココがミソ!
この一言でなにやら不穏な空気が・・・。
この時点で不具合予想はステーター(チャージコイル)もしくはCDIと想定。

とりあえずTW225のイグニッションコイル(以降IGコイルと表記)を外して交換。
しばらく様子をみてもらいましたが症状変わらず。
半年前の山デヴュー後に燃料タンク内の清掃は済ませてありましたので、キャブレターを分解して確認しました。
・・・が、全くの異常なし。

電装系不良の確信を得ていよいよ作業にとりかかります。 しかーし! サービスデータが・・・(^_^;
そこでYAMAHAに強いMotoSkill さんにメーカーより取り寄せて頂きました! 感謝感謝~♪

今回の修理車両は型式『DG08J』の2000年式。225の最終型ですね~。

【イグニッションコイル】
まずIGコイル。マニュアルには橙色と黒色配線の端子が付く部分で1次抵抗を確認・・・、とありますが
この年式、実際には橙色1本しか付きませんのでボディアースになる固定部分での測定となります。

テスター・+リード線 ⇒ 橙端子
テスター・-リード線 ⇒ コイル固定部(金属部) ~~~で規定抵抗値: 0.24~0.36Ω

次に2次抵抗
テスター・+リード線 ⇒ ハイテンションコード先端部(キャップは外す)
テスター・-リード線 ⇒ 橙端子 ~~~で規定抵抗値: 5.68~8.52Ω

~~~異常無しの正常値。

【ピックアップコイル】
パルサーコイルとも呼ばれるセンサー部分です。
エンジン左側カバー内でクランク軸上にステーター(チャージコイル)、その脇にピックアップコイルと2点共に組み込まれています。
この部分より黒い被服に覆われた線束2本が出ており、その片側がそれです。
まずカプラーを外します。

P1260423

テスター・+リード線 ⇒ 赤端子
テスター・-リード線 ⇒ 白端子 ~~~で規定抵抗値: 656~984Ω

~~~ギリギリ規定値内。

【チャージコイル】
ステーターとも呼ばれる発電機(ジェネレター)を兼ねた部品です。
ピックアップコイルの線の隣、2本目の線束がそれです。
端子・カプラー側は、茶・緑・黄の3Pカプラーと、発電側の白3本線の3Pカプラー、空色の1本線と3方向に分かれています。
灰色の(線色は茶・緑・黄)3Pカプラーを外します。

P1260421

P1260422

(チャージコイル1)
テスター・+リード線 ⇒ 茶端子
テスター・-リード線 ⇒ 緑端子 ~~~で規定抵抗値: 600~900Ω

(チャージコイル2)
テスター・+リード線 ⇒ 黄端子
テスター・-リード線 ⇒ 緑端子 ~~~で規定抵抗値: 472~708Ω

・・・ここでようやくの異常確認!

チャージコイル1で1000Ω、2で120Ω  これで決まりです。
原因はチャージコイル。
エンスト後セルでかからない理由もこれでつじつまが合います。

残念ながらCDIの点検方法は記述がありません。IGコイル、ピックアップコイル、チャージコイルと点検して
全てに以上が無い場合交換となっています。 

とりあえずギリギリ規定値内のピックアップコイル共々部品を注文です。

【部品価格~2014-01-26現在】

ガスケット  : 4BE-15451-03 ~750円(税別)
ステーター  : 5MP-85510-00 ~23000円(税別)
パルサーコイル: 5MP-85580-00 ~4660円(税別)

どれもエンジンカバー内にキャップボルトで固定されていますが、ネジロック剤で固く締まっています。
バーナーでネジ部分をよーく焼いてネジロック剤を溶かしてあげないとボルトを折りかねませんので、自分で作業する場合は要注意!
折っちゃってからでは余計に費用がかかりますので、試してみて心配でしたらカバーごとショップさんに持ち込み外してもらいましょう!
その為にもピックアップコイルはチャージコイルと同時交換としましょう。バーナーの熱で焼けちゃいますから・・・・・。

【部品交換後インプレッション】
とにかくエンジンのかかりが良い! 一発目のセル始動でも瞬時に「ぶぶーん」 こりゃーいーやー♪
アイドリングも素晴らしく安定。 回転上昇も軽やか! 排気音も心なしかおとなしくなりました。
部品・オイル・工賃で36000円程かかりますが、これは誰しもが十分体感出来る整備項目。
最終型とはいえすでに10年以上経過の車両です。山へ遊びに行った先で不調になる前にここらできめてあげましょう~☆★

********************************************************

P1260420

~~~今回交換した部品の数々です。
キャブを外した際に気になった『インシュレーター』のヒビ。これもせっかくなので交換。
周辺ホースもかなり弱っていましたのでこれも全交換。
丁度エンジンが温まった頃にヘッドカバーとクリーナーBOXを繋ぐホースが熱で潰れてエンストするのかとも思いました。
ちょっとお高いキャブのサブエアクリーナーの付いたホースはフィルターとASSYでの販売でした。

余談ですが、キャブ左右からでている内圧を大気圧に戻すホース(転倒時燃料を外に逃がす為でもあります)。
上下にホースが延び、下側はそのままで良いのですが問題は上方への通路。
この型はその取り出し部分が左右にでていますが、片方はフレーム内部に延びているので問題ありませんが、
もう一方はメインフレームに沿って前方へと向かっています。なので沢走りや洗車時にキャブレター内に水が入ります。
⇒この車両も以前そうなりました。

P1260421 (2)

P1260420 (2)

アドバイスとしては市販のT字パイプを使って左右連結とし、残りの1本をフレーム内部に逃がしてあげるのが最良の対策です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)